「バイバック」とは?株価が上がる?


バイバック株は株価が上がりやすいため、投資家に注目されています。

現在のアメリカ株の好調を牽引する要因として、バイバック企業の存在が挙げられます。

この記事では、バイバックの概要についてまとめます。

バイバックとは?

バイバックとは、日本語で「自社株買い」のことです。

自社株買いとは、ある企業が発行した株式を、その企業が自ら買い戻すことを言います。

一般的に買い戻された株はその後消却されます。すると、発行済みの株式数が減り、1株あたりの価値(売上、利益)は増えることになるため、株価は上昇しやすくなります。

バイバックを行う目的

株主への還元

バイバックを行う目的で最も大きいものが株主への還元です。

株主への還元でよく用いられる方法として、配当を出すことが挙げられますが、近年のアメリカ市場では配当よりもバイバックでの還元の方が多くなっています。

ストックオプション

上場企業の役員・従業員への報酬として、ストックオプションが用いられる場合があります。

新しく株を発行してストックオプションを割り当てると、市場から見ると株式数が増えてしまい、既存の株主の価値が落ちてしまうことになるので、市場からバイバックをして、その株を割り当てる企業があります。

また、ストックオプションの内容によっては、株価がある一定以上に達した場合に行使できる、といった条件付きのストックオプションもあるため、ストックオプションを保有する役員・従業員のモチベーションアップのためにバイバックが行われる場合もあります。

たまに、上場企業の役員が自分の持つストックオプションの条件を満たすために、バイバックを積極的に行う場合があるため、株主としては監視しておく必要があるでしょう。

買収の防衛

他社からの買収を防ぐ目的でバイバックが行われる場合があります。

バイバック後、償却せずに手元に自社株を持っておけば、買収されるリスクが減ります。

バイバックのデメリット

倒産リスクが上がる

バイバックの原資になっているのは、企業の資産です。

そのため、バイバックがあまりにも多いと、手持ちの資産や売却できる資産が減ってしまうため、倒産するリスクが上がってしまいます。

将来的への投資が減る

企業が持続的に事業を行うためには、研究開発を行って新たな事業を起こしたり、戦略的に企業を買収して事業を拡大したり、新たな拠点を作ったり、などの将来への投資を持続的に行う必要があります。

しかし、バイバックを行うと、将来的な投資が減ってしまうため、長期的に見て企業の成長性が失われてしまうリスクがあります。

バイバック企業の株価は上がる?

バイバック(自社株買い)が行われると、株価が上がりやすくなります。

特に近年のアメリカ株の上昇を支えているのは、バイバックが一因である、とされています。

平均的なアメリカの上場企業は配当だけでなく、配当の2倍程度もバイバックを行っており、株式市場の最大の買い手だと言われています。