「CME」とは?日経225から「天候」まで!


CMEは世界最大のデリバティブの取引所として有名で、日経先物、日経225オプション、ダウ先物など様々な金融商品が取引されています。

この記事では、CMEの概要、歴史などについて解説します。

CMEとは?

CMEとは、Chicago Mercantile Exchange(シカゴ・マーカンタイル取引所)のことで、アメリカにある世界最大のデリバティブ取引の取引所です。

扱っている取引商品は様々で、農業、エネルギー、株価指数、外国為替、金利、金属、不動産などのあらゆる物を対象とした先物やオプションが取引されています。

面白いものとして、なんと天候のデリバティブまで取引されています。気温、湿度、降雨量、降雪量、風速、台風などを条件として、条件を上回るor下回るかのオプションが取引されています。

日本人に馴染みがあるデリバティブとしては、日経225先物、日経225オプション、円先物、円オプションなどがあります。

また、24時間取引が行える電子取引システムのGLOBEX(グローベックス)を提供しています。

CMEの歴史

CMEは1898年に「シカゴ・バター卵取引所」として創業し、1919年にその名称をCMEに変更しました。株式会社化された初めての取引所で、2000年に非上場化されています。

1961年に初めての先物取引として、冷凍の豚バラ肉が取引されるようになり、1969年に金融先物と為替契約、1972年に通貨先物、金利、債券、先物契約、2017年にビットコインの先物取引が開始されました。

2007年にCBOT(シカゴ商品取引所)、2008年にNYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)、2012年にカンザスシティ商品取引所を買収しました。

元々は金融商品を扱っているわけではなかっため、1972年にある有名な銀行家が「豚バラ肉の賭博連中」に外国為替を託すなんて馬鹿げている、と話したという逸話が残っています。