「CoCo債」とは?ドイツ銀行ショックか?


いよいよドイツ銀行が倒産寸前か、ドイツ発の金融危機があるか、と騒ぎになりました。

ただ、CoCo債の仕組み上は、直ちに影響があるというわけではないようです。

それでは、CoCo債について解説します。

CoCo債とは?

CoCo債(Contingent Convertible Bonds)は日本語で偶発転換社債のことで、制限条項が付いた転換社債のことです。リーマンショックの反省から、自己資本を強化する目的で導入されました。

CoCo債は主に金融機関が発行していますが、発行体の自己資本比率がある一定以下に下回った際に、元本の一部または全額が棄損される、もしくは株に強制的に転換される、というトリガー条項と呼ばれる仕組みが条件として組み込まれています。

CoCo債は発行体が苦境に立った際に利払いを停止しても、債務不履行(デフォルト)という扱いにはなりません。

つまり、株と債券の中間の債券で、リスクが大きい分、リターンも高い投資商品となります。

CoCo債の問題点

CoCo債は利回りが高い反面、リスクが高い投資商品だとされています。そのため、他のCoCo債に問題が生じると他のCoCo債も不信感を抱かれ、連鎖的なパニック売りが発生する可能性が指摘されています。

また、CoCo債のトリガー条項の条件が把握しにくい点が問題点として挙げられます。

ドイツ銀行のCoCo債は大丈夫?

3月11日にドイツ銀行が返済を見送ったのは、4月30日に償還可能日を迎える、総額12.5億ドルのAT1債と呼ばれるCoCo債です。

AT1債は償還可能日が設定されていますが、原則今までは償還可能日になると償還をする発行体がほとんどでしたが、ドイツ銀行はコロナウイルスを理由に償還を見送る考えを示しました。

償還が見送られたことで、ドイツ銀行の財務体質に関して懸念が広がり、ドイツ銀行の株などが下落し、CoCo債も売りに出されました。

一方で、現状のところ、ドイツ銀行自体は倒産などには至っておらず、直ちに影響はありません。が、ドイツ銀行は多額のデリバティブを抱えているという噂があり、将来的には破綻などの危険性があるのではないか、と市場では噂されています。