「CPI」「コアCPI」「コアコアCPI」とは?


FXをやっていると、CPIという指標が出てきます。

各国の中央銀行はこのCPIを判断材料にして金融政策を決めています。

ここでは、CPI、コアCPI、コアコアCPIの概要や違いについて詳しく解説します。

目次

CPIとは?

CPI(Consumer Price Index)とは、消費者が実際に購入する際の商品やサービスの物価の変動を表す指標です。消費者物価指数とも呼ばれます。

ある時点を基準に、それと同様の物を購入した際の物価がどう変動したかを数値化したものです。

インフレ/デフレを把握するための指標として重要であるため、各国中央銀行が政策金利などを決めるためにこの指標を判断材料にしています。

CPIの種類

総合指数

幅広い商品やサービスを対象にしています。

コア指数(コアCPI)

総合指数から、季節で価格変動が大きい生鮮食品を除いたものです。正式名称は生鮮食品を除く総合指数、です。

通常、総合指数よりもコアCPIの方が重視されます。

日銀ではコアCPIを重視しており、近年日銀が目標としている「異次元金融緩和の物価目標2%」というのは事実上このコアCPIを意味しています。

コアコア指数(コアコアCPI)

総合指数から、エネルギーや食料品を除いたものです。

アメリカなどの外国では物価を把握するためにこのコアコア指数が使われているため、日本でもこの指標が重視されるようになってきています。

CPIの算出方法

一般の世帯が購入する物やサービスのうち、重要な品目(600品目程度)を選び、重要度に応じてウェートが課されています。

品目の基準年を100として、ウェート調整後の物価がCPIとなります。

なお、基準年は5年ごとに変更されています。