先物取引が「祝日」でも取引可能に!


6月22日、日本取引所グループが株・商品先物の取引において、土日元日以外の祝日は原則取引可能日にする計画があることを明らかにしました。

この概要やメリットについて解説します。

目次

概要

6月22日、日本取引所グループが、株・商品先物取引の取引可能日を拡張し、通常の祝日は取引可能とする計画があることを明らかにしました。

従来は祝日に取引ができない状況でしたが、2022年秋~2023年初め頃から、土日元旦以外は取引可能になる見込みです。

メリット

長期休暇による大幅な値動きが回避できる

従来は祝日や年末年始に取引ができなかったため、ゴールデンウイークや年末年始を挟んで暴騰・暴落が起こることが多くなっていました。

特に近年は、薄商いとなる長期休暇を狙った投機的な売買が横行している、と言われていますが、祝日に取引ができるようになることで、これを抑制する効果がありそうです。

ヘッジ取引がしやすくなる

日本の現物株は祝日に売買ができないため、事件や事故で大暴落した際に、すぐに逃げることができずに、思わぬ損失を抱えてしまうリスクがありました。

祝日に株の先物が取引できるようになると、ヘッジ取引が可能になることから、損失を限定的にする機会が得られます。