Fear and Greed Indexとは?仕組みや見方まとめ!


Fear and Greed Indexは株式市場の値動きが適正かどうかを示す指標で、相場の天井圏や底値圏を読むうえで有用な指標とされています。

歴史的にFear and Greed Indexが大きくなった時に買い、小さくなった時に売ると高いリターンが得られてきました。

この記事では、Fear and Greed Indexとは何か、どういう仕組みなのか、などについて紹介します。

Fear and Greed Indexとは?

Fear and Greed Indexとは、日本語に直訳すると、「恐怖と貪欲の指数」となります。

CNN Moneyが開発した指標で、株式市場に対する投資家のセンチメントを示す指標となっています。

Fear and Greed Indexは、7つの要素に基づいて算出され、0(Extreme Fear, 極度の恐怖)から100(Extreme Greed, 極度貪欲)までの範囲で推移します。

一般的に、投資家達のセンチメントに逆張りすると儲かりやすいとされているため、Fear and Greed Indexが小さい時に株を買い、大きい時に株を売ると儲かりやすいとされています。

実際、過去に株式相場がパニックに陥った際には、Fear and Greed Indexは0に近い値をとり、それが底値圏のシグナルになりました。

CNNのウェブサイトで公開されていますので、気になる方はご覧ください。

ざっくり以下のような判断基準となっています。

  • 0~24:Extreme Fear(極度の恐怖)⇒買い
  • 25~44:Fear(恐怖)⇒やや買い
  • 45~54:Neutral(中立)⇒買いでも売りでもない
  • 55~74:Greed(貪欲)⇒やや売り
  • 75~100:Extreme Greed(極度の貪欲)⇒売り

Fear and Greed Indexの仕組み

先述したように、Fear and Greed Indexは7つの要素に基づいて算出されています。

それぞれの要素について紹介します。

マーケットのモメンタム(Market Momentum)

現在の株価水準と過去数か月の株価水準との比較に基づいて決定します。

S&P500において、過去125取引日の移動平均と比較して、これを上回っている場合は投資家が貪欲になっている、下回っている場合は恐怖を感じている、と判断します。

株価の強さ(Stock Price Strength)

好調な銘柄数と不調な銘柄数に基づいて決定します。

ニューヨーク証券取引所に上場している銘柄において、52週高値と52週安値を記録している銘柄数を比較し、高値の方が多ければ投資家が貪欲になっている、安値の方が多ければ恐怖を感じている、と判断します。

一部の大型株に依存せずに、多くの株式が影響していることが特徴です。

株価レンジ(Stock Price Breadth)

上昇している銘柄と下落している銘柄の出来高(取引量)に基づいて決定します。

ニューヨーク証券取引所に上場している銘柄において、上昇中の株式の出来高と下落中の株式の出来高を比較し、上昇中の株式の出来高が多いほど投資家が貪欲になっている、少ないほど恐怖を感じている、と判断します。

一般的に出来高が少ない=恐怖のシグナル、となります。

プット&コールオプションの比率(Put and Call Options)

オプションは買う権利と売り権利を売買するものです。コール&プットオプションについては、こちらで紹介しています。

プット/コールの比率が上昇していると、プット(売るオプション)の需要が高まっているので、投資家が神経質になっていることがわかります。

通常、プット/コールの比率が1を超えると弱気相場だとされています。

市場のボラティリティ(Market Volatility)

市場のボラティリティに基づいて決定します。

VIXという指標に基づいており、VIXが高くなればなるほど投資家は恐怖を感じており、低くなればなるほど楽観的に感じている、ということになります。

VIXは今後30取引日のS&P500の予測価格変動をもとに算出されています。詳しくはこちらをご覧ください。

リスク回避需要(Safe Haven Demand)

一般的に長期的なリターンは債券よりも株式の方が高いと言われており、歴史的には長期で見ると株式のリターンがアウトパフォームしてきました。

しかし、市場が株式に対して弱気になっている場合には債券の需要が高まります。

Safe Haven Demandは、過去20取引日の株式と国債のリターンの差を示しており、投資家が弱気になっている際には債券は相対的に良いパフォーマンスとなります。

ジャンク債の需要(Junk Bond Demand)

ジャンク債とはリスクが高い債券のことで、デフォルト(債務不履行)の可能性が高い債券です。

一般的に最も安全な債券は国が発行する債券、つまり国債となります。

この国債とジャンク債の利幅(スプレッド)が大きければ、投資家からのジャンク債の需要が小さい、つまりあまりリスクを取りたくないことを意味しています。

逆にこの利幅が小さければ、投資家がリスクをとって、ジャンク債を購入していることを意味します。

一般的に利幅が大きい際には投資家は恐怖を感じており、利幅が小さい時には投資家は先行きに楽観している、ということになります。

過去のFear and Greed Index

通常は20~80くらいの値の範囲を推移し、異常に市場が恐怖or貪欲に支配されているときに20以下or80以上となります。

リーマンショックやコロナショックの際など、市場が極度のパニックになった際には、「1」を記録しました。

Fear and Greed Indexを使った投資法

先述したように、Fear and Greed Indexが大きければ市場参加者は楽観しており、小さければ市場参加者は恐怖していることになります。

一般的に市場参加者が楽観している場合には、株価は高値圏にあり、今後下がりやすい傾向があります。

逆に市場参加者が恐怖している場合には、株価は底値圏にあり、今後上がりやすい傾向があります。

過去の傾向として、Extreme Greed(極度の貪欲)=だいたい75以上になった際に株を売り、Extreme Fear(極度の恐怖)=だいたい25以下になった際に株を買うと儲かりやすい傾向がありました。

ただし、リーマンショック時やコロナショック時などは「1」を記録するなど、25よりも大幅に小さな数字で底打ちしたこともあり、必ずしも25以下であれば買い、というわけではないことに注意が必要です。

あくまでも現在の株価水準(高値圏か底値圏)の評価なので、他の指標や市場動向なども踏まえながら、総合的に判断してトレードする必要があります。

一方で、経済において相当な問題を抱えているような状況でない場合においては、逆張りトレードがかなり有効です。

具体的にはVIXショック(2018年2月)やパウエルショック(2018年12月)のような際には、その直前にはFear and Greed Indexが非常に高くなっており(90前後)、また底値圏ではFear and Greed Indexが非常に低くなっていたため(5前後)、Fear and Greed Indexを参考にしてトレードすれば大儲けできた相場でした。

例えば、パウエルショックでは、2018年12月25日に2を記録して底値となり、そこからしばらく上昇し、史上最高値を更新するような相場となりました。