セミリタイア(FIRE)族の「4%ルール」とは?


欧米の若者を中心に、早期のセミリタリア(FIRE)を実現しよう、という動きが出てきています。

FIREで重要な考え方として、4%ルールというものが存在します。

この記事では、4%ルールの概要や実現性について解説します。

目次

FIREとは?

FIRE(もしくはFIREムーブメント)とは、Financial Independence, Retire Earlyのことで、経済的独立・早期退職を若いうちから実現しよう、という動きのことです。

欧米圏で人気の言葉で、最近は日本でもいくつかの本をきっかけに認知が広まってきている用語です。

詳しくはこちらで解説していますので、ご参照ください。

4%ルールとは?

4%ルールとは、リタイア後に全資産の4%であれば毎年引き出しても問題ない、という理論のことです。

4%という数字は、アメリカ株の歴史的なリターン(7%程度)から、歴史的なインフレ率(3%程度)を引いた数字(7%-3%=4%)からきています。

つまり、年間240万円で生活が成り立つ家庭であれば、6000万円の金融資産を持って資産運用(株、債券、金など)を行えば、持続可能なリタイア生活が送れる、ということになります。

退職後、何年生きることになるのかは誰にもわからないため、投資元本を切り崩さず、持続的に豊かな生活を実現する現実的な案として、1994年のWilliam Bengenの研究、1998年のTrinity Studyによって確立されたもので、欧米圏では広く受け入れられているルールです。

4%ルールは実現性があるか?

William Bengenがシミュレーションした結果、最も深刻な市場低迷が生じた1930年代や1970年代初頭であったとしても、4%ルールに従えば、33年未満で元本が0になることがなかった、という結果が得られました。

今後どうなるかは誰にもわかりませんが、少なくとも「セミリタイア」のつもりであれば、労働収入も一定程度は得られるはずなので、4%ルールで生活が成立するように若いうちから貯蓄しておくことが重要です。