『FRB』とは?世界経済の調整役!


株やFXをやっていると必ず耳にするFRBという言葉について解説します。

世界経済に大きな影響力を持っているので、FRBの動向は常に把握する必要があります。

目次

FRBとは?

FRBとはFederal Reserve Board(連邦準備制度理事会)の略で、アメリカの中央銀行にあたる役割をもっています。

日本の日銀と同じ立ち位置となります。

FRBは政府とは独立した組織で、世界経済に対する影響力が非常に大きいため、注目されることの多い組織です。

FRBの役割

FRBは全米にある12の連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)を統括し、アメリカの金融政策(公定歩合、公開市場操作など)を決定する役割や市中銀行を監督する役割があります。

なお、連邦準備制度理事会と連邦準備銀行は同じFRBという略称ですが、テレビ等で言われていているFRBは連邦準備制度理事会を指しています。

FRBは議長以下7名の理事から構成されており、議長・副議長・理事はアメリカの大統領が上院の助言と同意に基づいて指名し、決定されます。

議長の任期は1期4年で、現在はジェローム・パウエル氏が議長を務めています。

FRBは年8回FOMC(Federal Open Market Committee)を開催し、金融政策を決定します。

FOMCとは?

アメリカの金融政策を決定する会合のことです。主に、金利(フェデラル・ファンド金利/公定歩合)の引き上げや引き下げを決定します。

基本的には年8回の開催ですが、市場が急変した際には臨時会議が開催されることがあります。

基軸通貨のドルの金利は世界中の通貨/株/債券に大きな影響を及ぼすため、世界中の投資家が注目するイベントとなります。

メンバーはFRBの理事7名と連邦準備銀行の総裁5名(ニューヨーク連邦準備銀行総裁とその他の地区の4名)で構成されています。

連邦準備銀行はニューヨークの他に、ボストン、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、カンザスシティー、ダラス、サンフランシスコの計12箇所に置かれており、ドルの発行などの業務を行っています。