『ロング・ストラングル』とは?

2020年5月14日


この記事では、オプションの戦略の一つである、ロング・ストラングルについてわかりやすく解説します。

ロング・ストラングルは株価が将来的に大きく動くと予想する場合に有効な戦略です。

相場環境に応じた最適な投資戦略についての概要はこちらをご覧ください。

オプション取引の仕組みや用語をまとめて学習したい方は、こちらをご覧ください。オプション取引についてわかりやすく解説する記事をまとめています。

目次

ロング・ストラングルとは?

ロング・ストラングルとは、株価が将来的に大きく動く(ボラティリティが高くなる)と予想する場合に有効な戦略です。

大きく動いた場合の利益は理論上無限で、損失は一定の金額に限定されています。

組合せ

同限月のオプションについて、『権利行使価格が高いコールの買い』と『権利行使価格が安いプットの買い』を1:1で組み合わせる。

例として以下のような図を考えます。

この例では、現在の日経225が23,000円の時に、権利行使価格23,500円プレミアム100円のコールオプションを1枚、権利行使価格22,500円プレミアム100円のプットオプションを1枚買った場合を示しています。

メリット

大きな相場の変動があった場合、大きな利益を得ることができます。特にボラティリティが高くなる相場で有効な戦略です。

損失が限定的で思わぬ損失を被る可能性はなく、プレミアムの価格分に限定されています。

デメリット

時間が経過すると大きな変動が期待できないので、時間経過で損をする戦略であると言えます。

そのため、限月が遠いオプションで実行するのが基本戦略となります。