「MBS」とは?リーマンショックの原因!?


2020年3月23日、アメリカの中央銀行FRBが、金融緩和の一貫で、アメリカ国債とMBSを買い入れすることを発表しました。

終了期限を設けず、必要な額だけ購入するとのことで、大きな方針変更となります。

この記事では、MBSとは何かについて解説します。

MBSとは?

MBSとはMortgage Backed Securityの略で、不動産担保証券(モーゲージ証券)のことです。

不動産を抵当にして、不動産の元本や利子を裏付けとして発行されている証券です。

MBSの仕組み

わかりやすいように住宅ローンのMBSを考えます。

まず、住宅ローンを組みたい人は、銀行からお金を借りて住宅を購入します。銀行はこの債券を証券会社や投資銀行に売却します。

証券会社や投資銀行は同程度のリスク&リターンの様々な住宅ローンを組み合わせて、新たなローンの集合体を証券化します。これがMBSです。

MBSのメリット

MBSのメリットは主に以下の3点があります。

銀行のメリット:リスク回避

銀行としては住宅ローンが貸し倒れになってしまうと大きな損失となってしまいます。

住宅ローンの一部または全部を他の証券会社や投資銀行などの金融機関に売り出してしまえば、リスクを回避することができます。

証券会社・投資銀行のメリット:手数料収入

証券化を行って、投資家に売却することでその手数料収入を得ることができます。

証券化をして販売するだけなので、ノーリスクで手数料収入が得られます。

投資家のメリット:高い金利

一般的にMBSは国債や社債に比べるとリスクの高い商品であること、借り手側が早期に返済を行う場合があって見込んだ金利が得られなくなる可能性があること、などの理由からMBSは金利が高く設定されています。

MBSの種類

RMBS

住宅ローン債券担保証券のことで、住宅ローンを担保として発行されているMBSです。

CMBS

商業用不動産ローン担保証券のことで、オフィスビルや商業地のローンを担保として発行されるMBSです。

リーマンショックとの関係は?

リーマンショックの原因は、信用の低い人に住宅ローンを貸し付けたこと(サブプライムローン)でした。この際にMBSが用いられており、信用力が低い人に貸し付けている代わりに投資家にとって非常に魅力的な利回りを提供していました。

住宅価格が上昇している間は良いのですが、住宅価格が下落している時に貸し倒れが生じてしまうと、MBSの返済が滞ってしまうことになります。

アメリカでは、2006-2007年頃から住宅価格が下落をはじめ、サブプライムローンの返済が滞りだすようになりました。ローンが滞ると住宅が売りに出されるため、これが連鎖して住宅価格が暴落してしまいました。

現在、住宅ローン貸付残高のうち、約60%がMBSと言われているため、リーマンショックの反省から全く同じような事態にはならないとは思いますが、MBSにも注意が必要でしょう。