「マクラレン・オシレーター」とは?計算法は?


マクラレン・オシレーターは株式市場のトレンドを把握することができるテクニカル指標で、ヒンデンブルグオーメンの点灯条件にもなっています。

この記事では、マクラレン・オシレーターとは何か、計算方法、について解説します。

目次

マクラレン・オシレーターとは?

マクラレン・オシレーターとは、1969年にマクラレン夫妻によって開発された、株式市場のテクニカル指標です。

値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の差の、19取引日のEMA(指数平滑移動平均、Exponential Moving Average)と39取引日のEMAの差を使って計算されます。

マクラレン・オシレーターが0以上の時は市場が上昇トレンドにあり、0未満の時は下落トレンドにあると判定されます。

また、株価は上昇(or下落)しているのにマクラレン・オシレーターが下落(or上昇)している場合、今後株価の下落(or上昇)が予想されます。ちなみに、これは「ダイバージェンス」と呼ばれる現象です。

マクラレン・オシレーターの計算方法

EMAの計算式

まず、EMAの計算式を以下に示します。

EMAの計算式
EMA[n] = Cy + (1 – C) EMA[n-1] 


ここで、EMA[n]:n日間のEMA、EMA[n-1]:n-1日目のEMA、C:2 / (単純移動平均の期間 + 1)、y:n日目の価格、です。

なお、1日目は対象期間の終値の平均値で計算します。

マクラレン・オシレーターの計算式

マクラレン・オシレーターの計算式
(マクラレン・オシレーター)= (騰落銘柄数の19取引日EMA)-(騰落銘柄数の39取引日EMA)


「騰落銘柄数」は 「値上がり銘柄数」から「値下がり銘柄数」を引くことで計算できます。