『レシオ・コール・スプレッド』とは?

2020年5月11日


この記事では、オプションの戦略の一つである、レシオ・コール・スプレッドについてわかりやすく解説します。

レシオ・コール・スプレッドは株価が一定の範囲内で上昇する場合に有効な戦略です。

相場環境に応じた最適な投資戦略についての概要はこちらをご覧ください。

オプション取引の仕組みや用語をまとめて学習したい方は、こちらをご覧ください。オプション取引についてわかりやすく解説する記事をまとめています。

目次

レシオ・コール・スプレッドとは?

株価が一定の範囲内で上昇する場合に有効

下落時の損失は限定的ですが、予想の範囲を超えて上昇した場合の損失は理論上無制限となります。

コールの売りを一部買い戻すことで、バーティカル・ブル・スプレッドに変更できます。

組合わせ

同限月のオプションについて、『権利行使価格が高いコールの売り』と『権利行使価格が安いコールの買い』を組み合わせます。

このときに、『権利行使価格が安いコールの買い』よりも『権利行使価格が高いコールの売り』が多くなるようにします。

例として以下のような図を考えます。

この例では、現在の日経225が22,000円の時に、権利行使価格22,500円プレミアム250円のコールオプションを1枚買い、権利行使価格23,000円プレミアム100円のコールオプションを2枚売った場合を示しています。

メリット

株価が一定の範囲内で上昇する場合に有効な戦略で、特に天井圏にある上昇相場で有効です。

利益が最大となるのは高い方のコールの権利行使価格です。

また、限月が近い時には大きく動くことは想定しにくいので、上昇相場で限月が近い時に有効です。

デメリット

予想に反して上昇した場合は無限に損失が出る点に注意です。