『レシオ・プット・スプレッド』とは？

2020年5月11日2020年7月11日

この記事では、オプションの戦略の一つである、レシオ・プット・スプレッドについてわかりやすく解説します。

レシオ・プット・スプレッドは株価が一定の範囲内で下落する場合に有効な戦略です。

相場環境に応じた最適な投資戦略についての概要はこちらをご覧ください。

オプション取引の仕組みや用語をまとめて学習したい方は、こちらをご覧ください。オプション取引についてわかりやすく解説する記事をまとめています。

レシオ・プット・スプレッドとは？

レシオ・プット・スプレッドとは、相場が一定の範囲内で下落する場合に有効な戦略です。

上昇時の損失は限定的ですが、予想の範囲を超えて下落した場合の損失は最大、原資産価値が0円の時となります。

プットを一部買い戻すことで、バーティカル・ベア・スプレッドに変更できます。

組合せ

同限月のオプションについて、『権利行使価格が高いプットの買い』と『権利行使価格が安いプットの売り』を組み合わせる。

このときに、『権利行使価格が安いプットの売り』が『権利行使価格が高いプットの買い』よりも多くなるようにします。

例として以下のような図を考えます。

この例では、現在の日経225が23,000円の時に、権利行使価格22,500円プレミアム250円のプットオプションを1枚買い、権利行使価格22,000円プレミアム100円のプットオプションを2枚売った場合を示しています。

メリット

株価が一定の範囲内で下落する場合に有効な戦略で、特に底値圏にある下落相場で有効です。

また、限月が近い時には大きく下落することは予想し辛いため、下落相場で限月が近い時に非常に有効な戦略であると言えます。

デメリット

予想に反して大きく相場が下落した際には大きな損失を抱える可能性があります。

特に下落は上昇時よりも早く動く傾向があるため、この点は要注意でしょう。