『レカム(3323)』の銘柄分析・企業分析!

2020年5月20日


レカム株式会社(3323)は情報通信機器の販売・保守などを手がけている企業で、ジャスダック・スタンダードに上場している銘柄です。

この記事では、レカムの銘柄分析・企業分析(将来性、事業内容、売上、利益、社員数、年収など)をします。特に断りがない限りは連結の情報を記載しています。

投資の際の参考にしてください。

目次

レカムの会社概要

基本情報

社名:レカム株式会社
証券コード:3323
セクター:卸売業
上場市場:ジャスダック・スタンダード
設立:1994年9月

事業概要

情報通信事業

ビジネスホン、デジタル複合機、その他OA機器等の情報通信機器を販売。直営店、フランチャイルズ加盟店、代理店などのチャネルを持っている。

環境関連事業

LED照明、エアコン、太陽光発電システム等の販売。

BPO事業

グループ内の管理業務の受託事業、グループ外の顧客からのアウトソース事業を主として中国国内で運営。

海外法人事業

中国、台湾、ベトナム、マレーシア、タイ、インド、インドネシア、フィリピン、ミャンマー国内におけるLED等のエコ商材、情報通信機器を販売。

現地に事業を持つ日本企業向けが主体でしたが、現地企業向けの販売体制も整えている最中です。

企業の概況

売上

レカムの2009年度から2019年度の売上高をグラフにまとめて示します。

近5年は増収傾向にありますが、それ以前は減収傾向が続いていました。

Chart by Visualizer
 

経常利益

レカムの2009年度から2019年度の経常利益をグラフにまとめました。

直近は利益が出ていますが、以前までは赤字の年もあり、収益性が安定していない印象です。

Chart by Visualizer
 

事業ごとの売上・利益

売上

事業ごとの売上は以下のようになっています。

情報通信事業、BPO事業はそれほど伸び率は高くなく、概ね国内の景気に連動しているように見受けられます。

環境関連事業と海外法人事業は伸びており、今後もこれらの事業の伸びが成長の原動力になりそうです。

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営業利益

事業ごとの営業利益は以下のようになっています。

情報通信事業、BPO事業は安定的に稼げる収益源となっています。

海外法人事業が稼げる事業となってきており、今後も海外法人事業が重要となりそうです。

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社員の状況

社員数のみ連結、他は単体での数になります。

2009年度から2019年度の状況をグラフにしました。

社員数

臨時雇用者数は外数です。

直近は業績の向上に伴い、社員数が増加しているようです。

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平均年収

平均年収は500万円前後で妥当な水準だと思われます。

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平均年齢

平均年齢は30代後半でそこまで若い組織ではなく、ベテラン層もいる従業員構成となっています。

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平均勤続年数

平均勤続年数はかなり短いです。単体なのでわかりませんが、退職される方が多いようです。

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将来の展望

2008年-2009年のリーマンショック頃に経営危機を経験し、第三者割当増資などで生存してきた企業ですが、近年は業績も安定的に成長しているようです。

特にアジア圏を中心としたグローバルソリューション案件に強みがあり、海外展開が今後の成長戦略の原動力となる見込みです。

いままでは現地に企業を展開する日本企業を顧客としていましたが、それがどこまで現地企業に売り込めるようになるかがポイントになりそうです。

投資の際の懸念点として、業績見通しを強気に出してくる傾向がある点には注意が必要です。業績見通しと実績との差異が他社に比べると大きいように感じます。