Skew指数(スキュー指数)とは?暴落サイン!
Skew指数(スキュー指数)は、暴落を予言する指数としてよく知られています。
オプション取引のコールオプション・プットオプションの需要を基に計算されます。
ここでは、Skew指数の概要・使い方・チャートについて紹介します。
目次
Skew指数とは?
Skew指数(スキュー指数)とは、ブラックスワン指数とも呼ばれ、市場の歪み(Skew)を数値化した指数です。
数値が大きくなればなるほど暴落を予想する投資家が増えてきていることを意味し、市場で想定外の暴落(ブラックスワン)が起きる可能性があります。
アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が算出しており、S&P500を対象とするアウト・オブ・ザ・マネー(コールオプションならば原資産の価格が権利行使価格を下回っている状況。プットオプションならば上回っている状況)のコールオプション・プットオプションを用いて計算されます。
一般的に、Skew指数が上昇するのは、オプション市場において、将来に大きな価格変動があると予想する投資家が増えた時です。
通常、アウト・オブ・ザ・マネーのオプションはほぼ無価値(権利行使価格まで到達しない)なのでかなり安い金額で売買されるのですが、暴落を考える投資家が多くなるとアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプションを買う投資家が増えます。すると、Skew指数は上昇します。
詳しい計算方法はかなり複雑であるため、興味のある方はこちらをご覧ください。
Skew指数の使い方
一般的にはSkew指数は、100-150程度の値の範囲を動き、安定的な時には100を少し超えた程度の値(120-130程度)で推移し、130を超えたあたりから暴落の危険性が高まります。
100になることは事実上ありません。
Skew指数が過去に比べて急激に高まっている局面では無理せずにポジションを落とすようにトレードするとうまくいきやすいことが経験則的に知られています。
つまり、Skew指数が130を超えてきたあたりから急落に注意しておくとトレードがうまくいきやすい、ということになります。
Skew指数のチャート
Skew指数のチャートは以下のようになっています。
概ね140-150程度になるとほぼ高値圏で、その後実際に株価が下落することが多かったです。
例えば、2018年Skew指数が高くなった局面では、その後、特に何事もなかったのに、突然急落する場面が頻繁に生じました。