【ソフトバンクG】ITバブル以来の最高値!理由は?


ソフトバンクグループは、オフィス賃貸のWeWork、衛星通信のOneWebなどへ投資していましたが、失敗に終わり、一時は倒産リスクが取り沙汰されていました。

しかし、足元の株価は好調で、2020年7月現在、ITバブル以来の最高値に達しています。

この記事では、株価が堅調に推移している理由を考察します。

目次

ソフトバンクGの株価動向

2020年7月7日、ソフトバンクグループの株価がITバブル以来、20年ぶりの高値を付けました。

最近のソフトバンクグループは、オフィス賃貸のWeWork、衛星通信のOneWebなどへの投資失敗から、一時は経営を不安視する意見も多かったのですが、とりあえずの不安が払拭できたことになります。

株価が上昇した理由

レモネードの好調なIPO

7月2日、アメリカのオンライン住宅保険のレモネード社がIPOを実施しました。

レモネード社はソフトバンクグループが出資している企業の一つで、21.8%の大株主になっています。

本IPOは、公開価格29ドルに対して、初値が50.06ドルと非常に好調だったことから、ソフトバンクグループの資産の時価額が増加し、経営への不安を軽減することができました。

保有株の好調

市況全体の好況から、ソフトバンクグループが保有する株の時価額が増えています。

特に、ソフトバンクグループの資産の約半分を占めているアリババグループの株価が堅調で、上場来高値を更新し続けています。

これにより、ソフトバンクグループの見直し買いが入ったものと思われます。

自社株買いの発表

ソフトバンクグループは最大4.5兆円の資産売却を行い、最大2.5兆円の自社株買いを行うことを発表していました。詳しくはこちらをご覧ください。

自社株買いが行われると株価は上昇するため、自社株買いを見越した買いが入った可能性があります。

需給面

ソフトバンクグループについては、経営を不安視する投資家も多かったため、空売りが多くなっていました。

しかし、彼らの予想に反して、ソフトバンクグループの事業が堅調だったことと、相場環境が良かったことから、空売りの買戻しを余儀なくされた可能性がありそうです。