『SOX指数』とは?半導体の主要指数!


SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)は、半導体の製造や販売を手掛ける会社の株価で構成される単純平均株価です。

半導体はハイテク部品の生産に欠かせないため、半導体の動向は景気を読む上で非常に大切です。

株価は現状だけでなく、今後需要が伸びる/伸びない、といった思惑を含めて推移するため、半導体は相場のカナリアとも言われています。

この記事では、そんな相場のカナリア役ともいえる、SOX指数について詳しく解説します。

SOX指数とは?

SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)とは、アメリカのNasdaq PHLXが算出する、半導体の製造や販売を手掛ける会社(Nvidia, Qualcomm, Intel, AMD, Micron, Broadcom, TSMCなど)30社の株価の単純平均株価指数です。

1993年12月1日を基準(100)として現在の指数が計算されています。

アメリカに本社がある企業以外も含まれており、台湾(TSMC)、オランダ(ASML)なども含まれています。

日本の半導体株(信越化学、日立ハイテク、SUMCO、ルネサスなど)もSOX指数に影響を受けるため、半導体株を取引する場合は、SOX指数にも目を向けながら取引する必要があります。

SOX指数で景気の先読みができる?

近年、AIやIoTなど新たな分野がテーマとなっていますが、これらの基礎となる計算機やICチップには半導体が必須であるため、半導体株の動向はNasdaqなどのハイテク株に大きな影響を与えています。

特に、GAFAFANGと呼ばれる相場の牽引役も半導体技術によって支えられています。

したがって、SOX指数が上がっていくと、今後のハイテク株が期待できることを意味しており、逆にSOX指数が下がるとハイテク株はあまり期待できない、ことが多いです。

過去のSOX指数とハイテク株の値動きを見ると、一般的にSOX指数が先に動く傾向があるため、ハイテク株を取引する場合はSOX指数にも目を向けるといいでしょう。