「TLTRO」とは?仕組みは?


ECB(欧州中央銀行)は金融緩和を目的として、TLTROと呼ばれる仕組みを導入しています。

これにより、EU圏の銀行にとっては貸出がしやすくなりましたが、未だに物価の上昇2%が遠いため、今後もTLTROの仕組みに似た手法を使った金融緩和が続くと予想されています。

この記事では、そんなTLTROについて解説します。

TLTROとは?

TLTRO(テルトロ)とは、Targeted Longer-Term Refinancing Operationsの略で、ECBが2014年9月に導入した長期資金供給オペレーションです。

ユーロ圏の金融緩和のために導入されたもので、企業や家計に融資した実績のあるユーロ圏の全ての銀行に対して、超低金利(政策金利に0.1%程度の上乗せ)で最長4年間の資金を貸し出すものです。

ECBの現在の政策金利は-0.4%なので、銀行は逆に金利を受け取ることができるため、銀行の収入源としてかなり大きな存在となっています。

TLTROの過去の実績

TLTRO1

第一段階(2014年9月・12月)では、ユーロ圏の銀行は、企業や消費者への融資額の最大7%の金額を上限としてECBから借り入れすることができました。

また、第二段階(2015年3月/6月/9月、2016年3月/6月)では、企業や消費者への融資額の貢献度に応じて、追加での借り入れを許可しました。

この際の金額と借り入れ金利は、銀行が実態経済に貸し出す金額に応じて変わりますが、政策金利とほぼ同程度の金利が適用されました。

政策金利はマイナス金利だったため、銀行にとっては金利を受け取ることができるということを意味しているため、銀行の貴重な収入源になりました。

TLTRO2

2016年6月/9月/12月、2017年3月の4回のオペが実施されました。企業や消費者への融資残高の最大30%をECBから借り入れすることができました。

前回と同様、この際の金額と借り入れ金利は、銀行が実態経済に貸し出す金額に応じて変わりますが、政策金利とほぼ同程度の金利が適用されました。この時は-0.4%の政策金利だったため、そこから0.1%上乗せした0.3%程の金利が受け取れました。

TLTRO3

TLTRO3は1や2に比べて使い勝手が悪いという評判でした。

TLTRO3の適用金利は主要政策金利(0%)に0.1%上乗せした金利ですが、貸出基準を満たせば前回同様、政策金利から0.1%上乗せした金利を受け取ることができます。現在の政策金利は-0.4%であるため、0.3%の金利を受け取ることができます。

ただし、前回までは認められていた早期償還が認められていません。