「Tokyo Pro Market」って?プロ向け市場?


東京証券取引所の市場区分で、東証一部、東証二部、ジャスダック、マザーズというのは有名ですが、実はそれ以外にもTokyo Pro Marketという市場区分があります。

Tokyo Pro Marketは通常の市場とは異なる点がいくつかあります。

ここでは、Tokyo Pro Marketについてまとめます。

目次

Tokyo Pro Marketとは?

2009年に作られた日本で唯一のプロ投資家向けの株式市場です。

通常の市場とは異なり、取引に参加できるのは特定投資家(プロ投資家)および日本非居住者に制限されており、一般投資家の取引は規制されています。

ここでいうプロ投資家とは、機関投資家や証券会社に承認を得た一定の投資経験と金融資産をもつ株式会社や個人投資家のことを指します。

Tokyo Pro Marketのメリット

上場までのスピードが早い

通常の東証管理下の市場で上場するためには、東証の審査で2期分の監査証明が必要となるため、結果的に上場までにかなりの時間を要します。

一方で、Tokyo Pro Marketの場合、上場基準が緩いため最短申請から10営業日で上場できるなど、スピーディな上場が可能です。

コストが安い

一般的な市場に上場するためには、審査のために多額のコストがかかる上、年4回の四半期報告書の提出が義務付けられるなど、手間もかかります。

一方で、Tokyo Pro Marketでは維持コストが安く、四半期報告書の提出が任意です。

Tokyo Pro Marketのデメリット

市場参加者が限られる

一般投資家が参加できないため、幅広い株主を集めることができません。

そのため、資金調達がしづらいというデメリットもあります。