【VTI】ETFの構成銘柄・構成セクター
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は、バンガード社が提供する、低コストでアメリカ市場に上場するほぼ全ての銘柄に分散投資できるETFです。
VTIは歴史的に高いリターンが得られており、今後もアメリカ市場の成長に伴って高いリターンが得られることが期待されています。
この記事では、VTIの概要、構成セクター、構成銘柄についてまとめます。

目次
VTIとは?
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)はバンガード社が提供するETFで、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するETFです。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは、アメリカ市場に上場する大型株・中型株・小型株のほぼ全てにあたる約4000銘柄から構成された株式指数で、浮動株調整後の時価総額比率で加重平均して算出されています。
つまり、一言で言うと、VTIはアメリカ市場に上場するほぼ全ての企業に分散投資できるETFということになります。
VTIは経費率(ETFの維持コスト)が年率0.03%と安く、他社を圧倒する低い経費率で運営されています。このことから、アメリカ全体に投資したい投資家に強くおすすめしたいETFです。
VTIへ投資すべきか?
アメリカ市場のリターンの高さ
アメリカ市場に上場する株は、ITバブル崩壊やリーマンショックなどの一時的な株価暴落にも見舞われていますが、長期的に見れば、年平均7%程度のリターンが得られることが知られています。
銀行・証券会社などで投資信託を勧められた経験がある方も多いかと思いますが、その多くは手数料収入が大きいアクティブ型の投資信託となっています。
アクティブ型の投資信託はプロの投資家を雇って、代わりに資産運用を行ってくれる方式になっていますが、プロの投資家と言っても、市場平均のリターンを超えるのはかなり難しいと言われており、実際、8-9割の投資信託は市場平均のリターンを下回っていることが知られています。
以上のことから、投資にそれほど馴染みのない方や、投資に詳しくても安定的に資産運用を行いたい場合は、資産の一部をVTIに長期投資することをおすすめします。
小型株のリターンの高さ
長期的に見ると、大型株と小型株を比べると、小型株の方がリターンが高いことが知られています。
今後もどうなるかはわかりませんが、小型株のリターンの高さを信じるのであれば、S&P500よりもVTIを選ぶといいと思います。
また、S&P500は銘柄の入れ替えが定期的に行われるのですが、その後数年は新たに組み込まれた銘柄よりも外された銘柄の方がパフォーマンスが良いことが統計的に知られています。
これは、S&P500に投資している投資家が多いため、S&P500に採用された時に、実際の企業価値よりも株が買われやすく、逆に不採用になった時に実際の企業価値に比して株が売られやすくなることに関係しています。
結局、S&P500への採用不採用は企業の本質的価値には関係ないため、長期的に見ると企業の本質的価値に復元しやすくなるため、このような事象が起きていると予想されます。
これらを考慮して、管理人(私)はS&P500(VOO)よりもVTIを好んで投資しています。
構成セクター比率
2020年3月末時点のセクター比率は以下のようになっています。
アメリカには世界をリードする情報技術・通信サービス系の企業が多いため、IT関連銘柄の割合が高くなっていますが、金融・ヘルスケアなどの他のセクターもあり、バランスの良いポートフォリオをしています。
構成銘柄
2020年3月末時点の構成比率上位の銘柄のみ紹介します。
Microsoft:4.8%
Apple:4.0%
Amazon:3.3%
アルファベット:2.7%
Facebook:1.6%
バークシャー・ハサウェイ:1.4%
ジョンソンエンドジョンソン:1.4%
VISA:1.1%
P&G:1.1%
JPモルガン・チェース:1.0%