【VWO】【IEMG】新興国ETFを比較

2020年12月11日


VWOとIEMGはどちらも低コストで新興国に投資できるETFです。

ここでは、VWOとIEMGの経費率・構成国数・構成銘柄数・長期チャートなどについて比較します。

目次

VWO・IEMGの概要

VWOとは?

VWOは、バンガード社が提供するETFで、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスに連動するETFです。

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、新興国の大型株・中型株・小型株(全23ヵ国)全てに投資するため、新興国株式の時価総額の約99%をカバーしています。

経費率は年率で0.10%と、かなり低経費率に設定されているため、低コストで新興国に投資したい投資家におススメできるETFです。

詳しくはこちらをご覧ください。

IEMGとは?

IEMG(iシェアーズ・コアMSCIエマージング・マーケットETF)はブラックロック社が提供しているETFで、MSCIエマージング・マーケッツIMIインデックスに連動するETFです。

MSCIエマージング・マーケッツIMIインデックスは、新興国24ヵ国に上場している小型~大型株で構成されており、対象国の時価総額の約99%をカバーしています。

経費率は年率で0.13%と、かなり低経費率に設定されているため、低コストで新興国に投資したい投資家におススメできるETFです。

詳しくはこちらをご覧ください。

VWOとIEMGの比較

経費率

VWOの経費率は0.10%、IEMGの経費率は0.13%なので、経費率ではVWOに軍配が上がります。

構成国数

VWOの構成国数は23ヵ国で、IEMGの構成国数は24ヵ国です。

VWOには韓国が含まれていません。

構成銘柄数

VWOの保有銘柄数は5002銘柄で、IEMGの保有銘柄数は2540銘柄です。

VWOの方が分散度合いが高いと言えます。

構成国

VWOもIEMGもほぼ構成国は変わりません。

ほぼ両者とも中国・台湾・(韓国)で時価総額の約2/3を占めています。

VWOは韓国が含まれていないので、IEMGの方が中国の影響が低いと言えます。ただし、結局韓国は外需の影響を大きく受ける国で、その外需で最も大きい国が中国であることを踏まえると、ほぼ違いはありません。

参考までに、2020年11月時点のIEMGの構成国を記します。

構成セクター

VWOもIEMGの構成セクターにほぼ違いはありません。

参考までに、2020年11月時点のIEMGの構成セクター比率を記します。

VWOとIEMGの長期パフォーマンス

VWOとIEMGの長期チャートを以下に示します。VWOが青線、IEMGが赤線です。

比較しやすいように、始点を0%に合わせて、そこからの変動率をグラフにしています。

構成銘柄がほとんど重複しているため、ほぼ同じパフォーマンスですが、IEMGの方が若干高いパフォーマンスを発揮しています。

VWOとIEMGのどちらがおススメか?

長期チャートを見ると、若干IEMGの方がパフォーマンスが良いようですが、ほぼ誤差レベルであるため、低経費率でより分散できているVWOを個人的にはおススメします。

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Posted by れおちゃま