『イールドカーブ』とは?日銀の政策に関係!
『イールドカーブコントロール』などイールドカーブに関する色々な金融政策が行われています。
また、逆イールドは景気後退のサインとして、アメリカ株が暴落する原因にもなっています。
この記事では、イールドカーブについてまとめてみました。
目次
イールドカーブとは?
イールドカーブとは、縦軸を金利(利回り)、横軸を満期までの残存期間として描いたグラフのことです。
金利の世界では、短期金利:1年程度、中期金利:5年程度、長期金利:10年程度、超長期金利:30年程度と言われていますが、通常、債券の発行体の信頼性は期間が長いほど低下するので、通常は右肩上がりのグラフとなります。
周辺用語
順イールド
イールドカーブが右肩上がりのグラフになる時のことです。つまり、残存期間の短い債券の金利よりも長い債券の金利が高い状況のことです。
逆イールド
イールドカーブが右肩下がりのグラフになる時のことです。つまり、残存期間の長い債券の金利よりも短い債券の金利が高い状況のことです。
先述のように通常は発行体の信頼性から順イールドになりますが、将来的に金利が下がると予想されている時に生じます。将来的に中央銀行が利下げをする(景気悪化)と見込まれている場合などに逆イールドになります。
フラット化
イールドカーブが緩やかな傾斜になることです。つまり、残存期間が短い債券と長い債券の金利がほぼ変わらない状況のことです。
主に景気の先行きが不透明な場合にフラット化する傾向にあります。
スティープ化
イールドカーブが急激な傾斜になることです。つまり、残存期間が長い債券の金利と短い債券の金利の差が大きくなることです。
今はあまり景気が良くないが、将来的な景気が良くなるであろうと予想される時に生じます。
イールドカーブからわかること
イールドカーブは、中央銀行の金融政策のスタンスや、投資家の将来的な景気動向への期待が反映されたものであると言えます。
一般的に、
・景気拡大局面では、イールドカーブがスティープ化
・景気停滞局面では、イールドカーブがフラット化
・景気後退局面では、イールドカーブが逆イールド化
すると言われています。
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