【随時更新】コロナ倒産した世界の航空会社
新型コロナの影響で人の行き来が激減し、各国間の移動はかなり制限されるようになりました。
この影響はエアラインに直撃し、世界の多くのエアラインは経営破綻もしくは政府の金融支援を受ける事態になってしまいました。
この記事では、新型コロナの影響で倒産した、世界の航空会社(エアライン)をまとめました。
目次
アエロメヒコ航空
2020年6月30日、メキシコのアエロメヒコ航空を傘下に収める、アエロメヒコ・グループはアメリカの連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を裁判所に申請し、経営破綻しました。
事業自体は存続し、発見済みの航空券・ポイント等は引きつぐことを表明しています。
アビアンカ航空
2020年5月10日、コロンビアの航空会社のアビアンカ航空を参加に持つ、アビアンカ・ホールディングスが、アメリカの連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を裁判所に申請し、経営破綻しました。
事業自体は存続し、コロンビア政府と資金支援に向けた協議を行う見込みです。
ヴァージン・アトランティック航空
2020年8月4日、イギリスの航空会社のヴァージン・アトランティック航空が破産手続きを進めるため、アメリカの連邦破産法15条の適用を裁判所に申請しました。
連邦破産法15条は、アメリカ国外の会社が申請できる制度で、適用が認められるとアメリカ国内の資産を凍結したり、債権者が訴訟を起こしたりすることを差し止めすることができます。
金融支援の最終合意には至っていないため、このままの場合、9月にも完全に現金が尽き、完全に倒産に至る可能性があります。
ヴァージン・オーストラリア
2020年4月20日、オーストラリアの航空会社の2番手のヴァージン・オーストラリアが、任意管理手続き(日本の民事再生法)の適用申請することを決定し、翌日にオーストラリア証券取引所を通じて正式発表しました。
新型コロナウイルスの影響を受け、破綻した大手航空会社はヴァージン・オーストラリアが最初となります。
飛行機の運航そのものに対する影響はしばらくはない見込みで、今後も事業を継続したい、という意志を示しています。
タイ国際航空
2020年5月19日、タイのタイ国際航空が会社更生手続きを裁判所に申し立てる方針だと発表されました。
タイ最大の航空会社で、アジア圏でも主要な航空会社として認知されていた会社でした。
タイ首相のプラユット首相は今後も事業を継続する方針であることを表明しています。
ノックエア
2020年7月31日、タイのLCCのノックエアが会社更生手続きを裁判所に申請しました。
事業は今後も継続し、黒字化を目指す方針を示しています。
ノックスクート・エアライン
2020年6月27日、タイのLCCのノックスクート・エアラインは会社を清算すると発表しました。
従業員も大半が解雇となり、事業も継続しない予定です。
予約客には利用料の半額分を返金する、とのアナウンスが行われました。
ラタム航空
2020年5月27日、中南米最大手のラタム航空(Latam)がアメリカの連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を裁判所に申請し、経営破綻しました。
中南米エリア(チリ、ペルー、エクアドル、コロンビア)とアメリカの関連会社が自主再建の手続きに入りました。
事業の大規模な縮小や従業員の解雇が実施される見込みですが、事業自体は存続し、マイルプログラムも維持することを表明しています。