【また暴落?】アメリカで新型コロナ「第2波」か?


ヨーロッパ、アジアの主要国では、新型コロナウイルスの感染者数が比較的落ち着いてきています。

しかし、アメリカのいくつかの州では新型コロナウイルスの感染者数が、ここ数日増加傾向にあり、第二波への懸念が浮上しています。

この記事では、現在のアメリカの第二波の懸念についてまとめます。

目次

第二波への懸念まとめ

アメリカのいくつかの州(カリフォルニア、テキサス、フロリダ、アリゾナ)では、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数が増加傾向にあります。

全米で人口が多い州の、カリフォルニア(1位)、テキサス(2位)、フロリダ(3位)で増加傾向にあることから、4月中旬の感染者数のピークを超えてくる可能性があります。

特に、カリフォルニアは、GAFAなどの時価総額上位のIT関連銘柄の本社が集中しているため、再び外出規制等の制約が設けられると実体経済に大きな影響が及び、株価が暴落する懸念があります。

感染が増加している原因

現状、第一波で感染が広がったニューヨーク州などでは感染が落ち着いてきていますが、テキサス、フロリダ、アリゾナ州などでは感染が広がっています。

この背景には、アメリカの選挙があると言われています。

2020年秋は大統領選が行われる予定ですが、現職のトランプ大統領は支持率が低く、民主党のバイデン氏が優位となっています。

景気後退時は国民の不満が高まりやすく、現職大統領が再選しにくいことが知られているため、トランプ大統領としては経済を早く再開して、景気を良くして再選を目指したいという思惑があります。

現に、トランプ大統領は経済を早く再開したい、という発言を何度も繰り返しており、各州に圧力をかけています。

そのため、トランプ大統領の所属する共和党が州知事を務める州ほど、コロナ対策よりも経済を優先する傾向があります。

現在感染が広がっている、テキサス、フロリダ、アリゾナはいずれもトランプ大統領が2016年の選挙戦で接戦で制した州であり、これらの州の知事は共和党所属のため、経済を優先した結果、感染が広がってしまった、と言われています。

(株価予想)また暴落?

新型コロナウイルスの影響がある程度読めることになってきたことから、個人的には3月のような大暴落はないと予想しています。

ただ、6月中旬まで株価がかなり堅調に推移しており、年初来で見ると、ファンダメンタルズの悪さに比して高値圏にあるため、しばらく株価調整局面になる可能性はありそうです。