【レイ・ダリオ】米株は「失われた10年」に?


ヘッジファンド界の帝王と呼ばれるレイ・ダリオ氏率いるブリッジ・ウォーター・アソシエイツが、今後、アメリカは「失われた10年」に突入する可能性がある、と警告しています。

リーマンショック以降、S&P500は10年間で4倍以上になるなど、一貫して株価は上昇してきましたが、今後は様々な要因から株価が停滞する、とのことです。

この記事では、警告されている内容や考察についてまとめます。

警告内容

レイ・ダリオ氏率いるブリッジ・ウォーター・アソシエイツは、6月16日付の顧客向けのレポートで、今後アメリカは「失われた10年」になりかねない、と警告しました。

その理由として、以下のような点を挙げています。

失われた10年を予想する理由

米中貿易戦争や新型コロナウイルスの流行で、必要な物品はある程度自国で生産できた方が良い、ということが明確になり、国家単位で対策しようという動きも出てきています。

今までは、収益性を高めるため、労働力が安く安価に生産できる国で生産して、先進国に売ることで利益を最大化する、というように、グローバル化の流れが進んでいました。

しかし、これからは収益性のみに目を向けるのではなく、サプライチェーンを労働力が安い国だけでなく、信頼のおける自国にも構築する、などの二重のサプライチェーン構築を行っていく可能性があるのではないか、とレポートの中で指摘しています。

考察

個人的には、サプライチェーンの再構築があるとしても、例えば米中貿易戦争の場合は、中国以外の新興国にサプライチェーンができるだけではないか、と考えています。

新型コロナウイルスの場合についても、必要な生活必需品の一部が自国生産になるとしても、本当に必要な生活必需品はそれほど多くないですし、経済的合理性がないので、国から補助が出ない限りはそれほど大きな動きにはならない、と予想しています。

それよりも、新型コロナウイルスの影響で、ほとんどのアメリカ企業は手元資金を増やそうという動きが出ると予想されるので、自社株買いが抑制され、株価の上昇が抑えられる要因の方が大きいと思われます。