韓国が「外平債」を発行!ヤバそう…


6月23日、韓国政府が、7月-9月期に15億ドル規模の外国為替平衡基金債券(外平債)を発行する計画があることがわかりました。

このタイミングで外平債を発行することに関して、韓国内でも批判があり、韓国の外貨準備高に対する疑惑が生じています。

この記事では、外平債の概要、問題点、などについて解説します。

目次

外国為替平衡基金債券(外平債)とは?

外国為替平衡基金債券(外平債)とは、韓国政府が為替介入の原資を集めるために発行している国債のことです。

主に基軸通貨であるドル建てで発行されます。

世界的に見ても珍しい基金ですが、韓国は経済力に比して通貨が脆弱なため、これを補う目的で設立されています。

韓国が外平債を発行

6月25日に中央日報が報道した記事によると、韓国政府は、7月-9月期に15億ドル規模の外平債を発行する計画があるようです。

現在、約81億ドルの外平債を抱えているため、もし報道通りに追加で15億ドルの外平債を発行することとなると、約96億ドル規模まで、債券残高が増加することになります。

今年は満期を迎える外平債がないため、借り替える必要もないにも関わらず、外平債残高を増やすことに対しては、韓国内でも批判がおきているようです。

なにが問題なのか?

外貨建ての負債が増加する

外貨建てで国債を発行する場合、自国通貨の価値が暴落すると返済できない恐れがあり、直近ではアルゼンチンがデフォルトしています。

韓国は過去、1997年にIMFによる救済、2008年から2009年にウォンの通貨危機、を経験しており、経済力に対して通貨が脆弱な体制にあります。

為替介入のための資金とは言え、結局は外貨建ての負債なので、外平債を増やすとデフォルトリスクが高まってしまいます。

外貨準備高は本当にあるの?

なぜこのタイミングで外平債を増やすのかに疑問の声が上がっています。

韓国は4000億ドルの外貨準備高があるということになっていますが、本当にそうであれば、わざわざ外平債を増やす必要があるのか、という疑問があります。

過去、韓国は1997年のアジア通貨危機の際、外貨準備高があるとしていましたが、実際は韓国国内の銀行に売っていたり、貸していたりして、銀行の不良債権を支えるために使われており、宣言している金額の外貨準備高が実際にはなかった、という前科があります。

今回はさすがにそのようなことはないと信じたいのですが、この外貨準備高に対して疑問を呈する専門家は多いのも事実です。