ToSTNeT取引とは?ToSTNeT-1・2・3の違い
ToSTNeT取引とは、東京証券取引所の立会外取引のことです。
バスケット取引・大口取引・自社株買いなどで使われるため、「ToSTNeT」という言葉自体は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ToSTNeT取引の概要、ToSTNeT-1・ToSTNeT-2・ToSTNeT-3の違いについて解説します。
目次
ToSTNeT取引とは?
ToSTNeTとは、Tokyo Stock Exchange Trading NeTwork Sysmteの略で、東京証券取引所の立会外取引のことです。
立会外取引とは、証券取引所の取引時間外に行う取引のことで、主に機関投資家などの大口の投資家が売買しています。
通常の取引時間に、流動性に比して大口の注文を出すと、一気に相場を急騰・急落させてしまいます。これを避ける目的で実施されています。
ToSTNetの種類・違い
ToSNeT-1
ToSNeT-1は単一銘柄取引やバスケット取引のことです。
単一銘柄取引とは、取引時間中の直近の価格の上下7%以内の価格で、銘柄・相手方取引参加者・数量・決済日などを指定して行う取引のことです。
バスケット取引とは、取引時間中の直近の価格の上下5%以内の価格で、銘柄・相手方取引参加者・数量・決済日などを指定して行う取引のことです。15銘柄以上かつ売買代金1億円以上から取引できます。バスケット取引の詳細についてはこちらをご覧ください。
ToSNeT-2
ToSNeT-2は終値取引のことです。
終値取引とは、取引時間の終値を使って取引する方法です。
バスケット取引の条件を満たさないバスケット注文や、事前公表を行った自己株式取得(自社株買い)などの目的で取引されています。
ToSNeT-3
ToSNeT-3は自己株式立会外買付取引のことです。
自己株式取得を目的とした取引なので、買い手は発行会社のみに限定されています。
ToSNeT-2の場合は買い手が決められておらず、早いもの勝ち(時間優先)で取引が成立しますが、ToSNeT-3では買い手は発行会社で、買付数量は東京証券取引所が定める配分方法で配分されます。
一般的には、一定の株数を保有する大株主から買い付けるために用いられます。