「ストキャスティクス」とは?計算式は?
ストキャスティクスは相対的に買われすぎなのか売られすぎなのかを判定することができるテクニカル指標で、短期のトレーダーに好んで用いられています。
この記事では、ストキャスティクスの概要、計算方法、使い方を紹介します。
目次
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスとは、ある資産の一定期間の値幅に対して、現在価格が相対的に買われすぎなのか売られすぎなのかを判断するテクニカル指標です。
ストキャスティクスは「%K(パーセントK)」「%D(パーセントD)」「Slow D(スローD)」の3種類のラインがあります。
これらのラインのうち2本を使って、売り買いのタイミングを判定することができます。
ストキャスティクスの計算方法
%K
%Kの計算式
%K = (直近の終値 – 過去n日の最安値) / (過去n日の最高値 – 過去n日の最安値)
× 100
× 100
nには様々な値が使われますが、最も一般的な値は9日です。
たまに5日、14日、25日などを使う場合もありますが、テクニカル指標は多くの人が見ていることが重要なので、9日を使うことをおススメします。
%D
%Dの計算式
%D = m日の%Kの単純移動平均
= {(直近の終値 – 過去n日の最安値) のm日間合計}
÷ {(過去n日の最高値 – 過去n日の最安値) のm日間合計} × 100
= {(直近の終値 – 過去n日の最安値) のm日間合計}
÷ {(過去n日の最高値 – 過去n日の最安値) のm日間合計} × 100
mには様々な値が使われますが、最も一般的な値は3日です。
%DのことをSlow %Kと呼ぶ場合もあります。
Slow %D
Slow %Dの計算式
Slow %D = 直近m日間の%Dの合計 / m
ストキャスティクスの使い方
相場の変動に対する追従の速さは、%K、%D、Slow %Dの順になります。
つまり、%K > %D > Slow %Dの順にトレンドへの
%Kと%Dを用いる場合
買いシグナル
- %Kが%Dを上抜いた場合
- %Kと%Dが20%~30%程度以下の時
売りシグナル
- %Kが%Dを下抜いた場合
- %Kと%Dが70%~80%程度以上の時
%DとSlow %Dを用いる場合
買いシグナル
- %DがSlow %Dを上抜いた場合
- %DとSlow %Dが20%~30%程度以下の時
売りシグナル
- %DがSlow %Dを下抜いた場合
- %DとSlow %Dが70%~80%程度以上の時