【BRK.AとBRK.B】バークシャーハサウェイが2つ?違いは?


バークシャーハサウェイの株式には、BRK.AとBRK.Bの2種類があります。

日本では、同じ会社が複数種類の株式を上場させているケースが少ないため、どちらに投資すればいいのか困惑させられる投資家も多いかと思います。

この記事では、BRK.AとBRK.Bの違いについて解説します。

目次

BRK.AとBRK.Bの違い

結論から言うと、BRK.AとBRK.Bの違いは議決権と株価にあります。

BRK.BはBRK.Aの「1500分の1以下の株価」で推移するように設定されており、「議決権は1万分の1」しかないように設定されています。

実際に、BRK.BはBRK.Aの1500分の1を少し下回る程度の株価が推移しています。

2020年11月3日終値が、BRK.A:310659ドル、BRK.B:206.63ドルなので、BRK.Aに投資するためには最低3200万円程必要になるため、BRK.Aはほぼ機関投資家などの大口投資家用になっています。

BRK.Bは主に個人投資家が購入しており、ほぼBRK.Aの値動きに連動して株価が形成されています。

株価の差は維持されるのか?

BRK.Aの株主は、好きなタイミングでBRK.A1株に対してBRK.B1500株に転換する権利があります。

議決権が1万分の1しかなく、いつでもBRK.AからBRK.Bに転換できるため、一時的な需給によるものを除くと、BRK.BはBRK.Aの1500分の1以上で推移することはない仕組みになっています。

また、バークシャーハサウェイは、「BRK.BはBRK.Aの1500分の1以上の価値で取引されるべきではない。仮に1500分の1以上の価値になる場合は、裁定取引が行われる」としています。

なぜ2種類あるのか?

元々、バークシャーハサウェイは、BRK.Aの株しかありませんでした。

これは、ある程度の資金量があり、長期保有してくれる投資家に株式を保有してほしい、という思いがあったと言われています。

実際、バフェット氏はBRK.Bの株式の発行に否定的だったとされています。

しかし、時代を経るにつれ、小口投資家を集めて投資する投資信託などが増えてきました。

それらの小口投資家向けのサービスは割高な手数料に設定されがちなため、これをよく思わなかったバークシャーハサウェイの経営陣が、小口投資家でも投資できるように、BRK.Bの株式も発行するようにした、と言われています。