「RCI」とは?テクニカル指標の計算式


RCIは相場の過熱感を測り、価格が割高か割安かを判定するテクニカル指標です。

この記事では、RCIの概要、計算方法、使い方についてまとめます。

目次

RCIとは?

RCI(Rank Correlation Index、順位相場指数)とは、相場の過熱感を測り、価格が割高か割安かを判定するテクニカル指標です。

RCIは-100%から100%の間の数字で推移し、100%に近ければ高値圏、-100%に近ければ安値圏です。

RCIの使い方

RCIが100%に近くなってきたら「売り」を入れる目安、-100%に近くなってきたら「買い」を入れる目安、になります。

また、高値圏から下落を始めたタイミングが「売り」を入れるタイミング、安値圏から上昇を始めたタイミングが「買い」を入れるタイミングだと言われています。

2本以上のRCIを使ってゴールデンクロス・デットクロスで判断するやり方もありますが、実はゴールデンクロス・デットクロスによる判定方法は勝率がほぼ5割で意味がない、という研究結果があるため、ここでは割愛します。

RCIの計算方法

RCIの計算式は以下のようになっています。

RCIの計算式
RCI = {1 – (6 × d) ÷ (n3 – n)} × 100 


ここで、dは「日付の順位」と「価格の順位」の差を2乗して合計した値、nは期間です。

日付の順位は、最新の日付を1として、1営業日前を2、2営業日前を3、…というようにします。

価格の順位は、期間中の高い価格のものから順に、1, 2, 3, …、と順位をつけます。

nには短期で見る場合は9日・26日、長期で見る場合は13週・26週を使う場合が多いです。

RCIの具体例


のような例を考える。

このとき、

d = (5 – 1)2 + (4 – 3.5)2 + (3 – 5)2 + (2 – 3.5)2 + (1 – 2)2
= 16 + 0.25 + 4 + 2.25 + 1
= 23.5
RCI = {1 – (6 × 23.5) ÷ (125 – 5)} × 100
= -17.5


となるので、この場合のRCIは-17.5となります。