「CFTC IMM」とは?投機筋ポジション!


CFTC IMMが公開している情報では、投機筋のポジションを確認することができます。

特に、株・為替の今後の値動きを予想する上で参考になるデータなので、必見です。

この記事では、CFTC IMMの概要、集計方法、使い方について解説します。

目次

CFTC IMMとは?

CFTCとは?

CFTCとは、商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission)と呼ばれるアメリカの独立政府機関です。

アメリカ国内で取引される先物取引全てを管轄し、市場操作などの不正行為がないかを監視して投資家を保護する役割を担っています。

アメリカ国内に拠点を置く、先物取引業者は定期的に全ポジションや顧客の資金を報告することが義務付けされています。

CFTC IMMとは?

CFTC IMMとは、CMEの一部門であるIMM(International Monetary Market)のことですが、一般にはCFTCが公開している、先物取引の集計データのことを指しています。

CFTCはアメリカ国内の先物取引業者の報告を基に、IMMで取引されている、株・為替・コモディティ・債券・仮想通貨などの先物取引の建玉を集計し、一般向けに公開しています。

この中でも、通常の商取引でない投機筋のトレーダーのポジション(建玉)は注目度が高いため、トレーダーならば目を通しておいて損はない情報です。

CFTC IMMの集計方法

CFTCは、毎週火曜日の取引終了後に各取引所の建玉枚数を集計し、集計結果を金曜日の取引終了後に公開しています。

投資対象(株・為替・コモディティ・債券・仮想通貨)ごとの先物取引の買い・売り・スプレッドの総建玉残高を、仲介業者(証券会社・銀行)、機関投資家(年金・保険・投資信託)などに分類して集計しています。

CFTC IMMの使い方

特に投機筋(機関投資家)のポジション(買いor売り)は注目されており、たいていポジションが一方向に偏っていると、いずれはこのポジションが決済されるため、逆の方向に値動きしやすい傾向があります。

例えば、ドル円相場において、ドル買いのポジションが平均的な週よりも多くなっているとすると、いずれはこのポジションは解消されるため、円買い圧力が将来的に生じる可能性が高い、と判断できます。

ただし、CFTC IMMの情報は少し前の時期のポジションであること、ポジションだけで価格形成されるわけではないこと、などの理由から、CFTC IMMの情報だけを根拠にトレードすることは危険ですのでご注意ください。