ナスダック暴落の原因?ソフトバンクG、米株オプション購入


新型コロナショック以降、NASDAQ(ナスダック)が高騰していましたが、直近2日間でNASDAQは6%の暴落を記録しました。

この背景にはソフトバンクグループのオプション取引があったのではないか、と言われています。

どういうことか解説します。

ソフトバンクGのオプション買い

ウォール・ストリート・ジャーナル等の報道によると、ソフトバンクGがここ数週間の間にオプション取引をしていたことがわかりました。

すでに、ソフトバンクGはGAFAMと呼ばれる、アルファベット(グーグル)・アマゾン・マイクロソフトに加え、ネットフリックス・テスラなどの株を計40億ドル分保有していました。

それに加えて、ソフトバンクGは8月21日頃から新たに500億ドル相当分のコールオプションを購入していて、その保有分をここ数日で売り抜けたようです。

ソフトバンクGのポジションは完全にはわからないので、まだ売却が完全に終わったのかどうかはわかりませんが、相場に大きな影響を与えた可能性が指摘されています。

直近のナスダック暴落の原因?

直近、アメリカの主要3指数(NYダウ・S&P500・ナスダック)が暴落していますが、最も売られたのはIT関連銘柄で、IT関連銘柄の採用数が多いナスダックはこの2日間で6%超暴落しました。

ウォール・ストリート・ジャーナルなどのニュース記事では、この背景にはソフトバンクGのオプション取引があったのではないか、と指摘しています。

実際、ナスダックが暴落するこの数日間の前に、ナスダックなどの株式指数は上昇していたのにも関わらず、VIX指数が上昇する、という不可解な動きがありました。

この背景には、ソフトバンクGの大量のオプション買いが作用したものと思われます。

また、ソフトバンクGがオプション取引を行った企業の株価の下げがきつかったことから、おそらく報道のように、ソフトバンクGがこの数日のナスダックの暴落の一因になったのは間違いなさそうです。

新型コロナショック以降、ナスダックがだいぶ高騰していたこともあり、ソフトバンクGのオプションの利益確定が、他の投資家の利益確定も巻き込んで一気に相場が暴落したものと思われます。