テスラ(TSLA)株はなぜここまで暴騰したのか?


テスラ株は一時、世界の時価総額トップ10入りを果たすなど、破竹の勢いで暴騰してきました。

しかし、直近は息切れしてきたのか、株価は調整傾向になっています。

ただ、なぜここまで株価が上昇したのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、テスラの株価が暴騰した要因についてまとめます。

テスラの株価について

2020年8月末時点のテスラの株価は498.32ドルで、時価総額が4634億ドル(約49兆円)まで上昇していました。

これは世界の時価総額ランキングの10位に相当し、GAFAM、アリババ、テンセント、バークシャー・ハサウェイ、サウジアラムコに次ぐ位置です。

テスラ自体は現状それほど利益を出しておらず、PERは1068倍、PSRは17.6倍と明らかな高値圏にありました。

ちなみに、自動車業界の首位のトヨタの時価総額は約23兆円であるため、テスラはその2倍ということになります。

テスラ株が高騰した要因

ファンダメンタルズ

EVで先行

将来的に、自動車はガソリン自動車からEV(電気自動車, Electric Vehicle)に切り替わると言われており、テスラはEVで先行しているとされています。

特に、バッテリー周りの技術に関しては他社より5年進んでいる、と言われています。

国内勢では、トヨタは2020年に2人乗りの超小型EVを販売する予定ですが、ホンダなどはまだ遅れをとっています。

自動運転で先行

自動運転は自動車の次世代技術として注目されています。

テスラはすでに他社に先行した高い自動運転技術を有しており、販売済みの自動車でもオートパイロット機能が利用可能になっています。

また、将来的には完全自動運転を目指しており、これらをソフトウェアのアップデートで販売済みのテスラ車に実装する体制を整えています。

テスラCEOのイーロン・マスク氏は「2020年内には完全自動運転の技術が完成するだろう」と発言しています。

ESG投資に向いている

近年、ESG投資(環境Environment・社会Social・企業統治,Governance)が流行しています。

EVは二酸化炭素排出量が少ないため、ESG投資を行う機関投資家からも注目されています。

需給面

空売りの踏み上げ

テスラは現状それほど利益を出しておらず、PERは1068倍、PSRは17.6倍と、通常の概念では明らかな高値圏にあります。

以前からバリュエーションが割高だったため、空売りが絶えない銘柄ですが、株価がズルズル上昇してしまったため、買戻しを余儀なくされた機関投資家が多かったことが予想されます。

個人投資家のマネー流入

ロックダウン期間前後に世界各国で新規の証券口座の開設が激増するなど、新型コロナの影響で家にいて暇な人が株を始めた人が増え、個人投資家のマネーが市場に流入するようになりました。

また、政府の個人への給付金支給やロビンフット(証券アプリ)の普及などもこれを後押ししたようです。

テスラはCEOの認知度も相まって、個人投資家に好まれている銘柄であるため、テスラの株価を押し上げる要因になりました。

材料(S&P500採用・株式分割)

テスラはS&P500への採用基準を満たしていたため、S&P500に採用されるのではないか、という期待があります。

残念ながら9月のS&P500採用には至りませんでしたが、依然S&P500への採用基準を満たしているため、いずれはS&P500へ採用される可能性が高いと思われます。

仮にS&P500に採用されることになると、ETFなどの資金が流入するため、株価を押し上げる要因になります。

また、テスラは直近株式分割をしており、個人投資家がさらに買いやすくなったことから株価を押し上げました。