『クロス取引』『つなぎ売り』とは?優待タダ取り!


近年、株主優待が注目されています。

この記事では、株主優待をほぼ証券会社の手数料だけで手に入れる方法について解説します。

目次

クロス取引(つなぎ売り)とは?

クロス取引(またはつなぎ売り)とは、『現物買いと信用売り(空売り)を同じ株数/同じ値段で同時に行うこと』です。

同じ株数/値段で買いと売りを入れるので、株価の値動きのリスクが0となります。

ただし、現物買いと信用売り(空売り)には、証券会社規定の手数料がかかります。

クロス取引の方法

一般的なクロス取引の方法は以下の方法です。

クロス取引の実行

権利付き最終日の寄り付き前(朝9時よりも前)に成行で『現物買い』と『信用売り(空売り)』の注文を発注します。

成行とは、『株価はいくらでもいいので買いたい/売りたい時に行う注文の方法』です。

成行で発注すると、必ず現物買いと信用売りの額面が同じ金額で約定します。

クロス取引の決済

権利落ち日(権利付き最終日の翌営業日)以降に『現渡』を行います。

現渡は、信用売りで売った株を現物の株で返済する行為を言います。

現渡自体には手数料はかかりません。

クロス取引の注意点

高額な逆日歩がかかる場合がある

人気のある優待銘柄では、信用売りを行う投資家が増えるため、株不足が生じ、高額な逆日歩がつく場合があります。

しかも、この逆日歩は翌営業日の朝10時までわからないので、思わぬ損失になる場合があります。

配当はもらえない

たまに勘違いされる方がいますが、クロス取引では配当を受け取ることはできません。

現物買いでは配当を受けとることができますが、信用売り(空売り)では、配当に相当する『配当調整金』を支払う必要があるためです。

安全にクロス取引を行う方法(逆日歩の回避)

クロス取引において、最大の注意点は逆日歩です。

しかし、この逆日歩を支払わずに済む方法があります。それは、『一般信用取引』の活用です。

一般信用取引では、制度信用取引とは異なり、逆日歩が発生しません。

制度信用取引での信用売りでは、株不足の場合、証券金融会社が機関投資家から株を借りてきますが、その際の調達費が逆日歩となって投資家に請求されることになります。

一方で、一般信用取引での信用売りでは、『証券会社が自ら手掛けている』ため、証券会社規定の貸株料を支払えば逆日歩を支払わずに信用売りを行うことができます。

ただし、一般信用取引は、証券会社がもつ在庫数以上の株を信用売りすることはできないため、権利付き最終日が近づくにつれて、在庫は減ります。

したがって、株の在庫を証券会社の各ホームページなどで確認しながら、在庫が切れる前に一般信用取引で信用売りを行う必要があります。