『金のETF』とは?金に低コストで投資する方法!
金は安全資産と言われており、有事が発生しても価値を保つことができます。
例えば、リーマンショックのような金融危機が起こり、株が大暴落した際、安全資産に対する需要が高まり、安全資産とされる金の価値が上がる傾向があります。
ここでは、金のETFについて解説します。
ETFの基礎については、こちら。
目次
金のETFとは?
金のETFとは、金の価格に連動したETFです。
ETFなので、取引時間内であれば自由に取引が可能で、買いから取引を行うこともできますし、売りから取引を行うことも可能です。
金のETFのメリット/デメリット
メリット
コストが安い(手数料)
金への投資を考える場合、現物を購入するのがまず最初に思い浮かぶ方法です。
しかし、金の現物の売買手数料は非常に高く、2019年4月現在、田中貴金属では売りと買いのスプレッド(手数料に相当)が、約2%かかります。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要なネット証券でも金の現物を購入する場合は、2%以上の手数料が必要です。
ETFであれば手数料は株取引と同じ料金で多くの場合、数百円程度で済みます。ただし、金のETFは多くの場合で信託報酬(年率で約0.5%前後)が必要となります。
少額取引が可能
金の現物を購入する場合、500g/1kg以下の場合、手数料が高額となってしまう傾向があります。
したがって、金への投資を考えると、現物の場合500gから購入ことが多くなりますが、2019年4月現在、金は1gあたり5,061円となっており、500gだと約250万円必要になります。
多くの場合、金はポートフォリオの一部(全資産の5%-10%程度がベストとされています)として投資することが推奨されていますので、高額の取引はあまり望ましくありません。
一方で、ETFであれば、金の果実(証券コード:1540)等は約5,000円から取引が可能です。
ETFによっては現物と交換が可能
例えば、金の果実(証券コード:1540)では、1kgから現物に交換することができます。
手数料が必要となりますが、現物の裏付けのあるETFは安心という意味ではいいと思います。
デメリット
現物の裏付けがないETFがある
これは金のETFを投資する上で必ず確認した方がよい事項になります。
現物の裏付けがないETFの場合、ETFを運営している会社が倒産した場合、資産価値が0になってしまう可能性があります。
そのため、多少信託報酬が高くなるとしても金の現物の裏付けのあるETFをおススメします。
金利がつかない
金は資産そのものが金利を産まないため、金利上昇局面では金にとっては不利となります。
比較的経済が安定している時に金利は上がりますので、結果的に経済が安定している時には金の価格は下落する傾向があります。
金利を産まない、という意味ではインカムゲインではなく、キャピタルゲイン目的の投資商品であると言えます。
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