『ROE』とは?優良企業の見つけ方!
ROEは企業の価値を測る上で非常に重要な指標で、優良企業の判別法としてよく活用されます。
日本ではROEが8%程あれば優良企業だと言われています。
この記事では、ROEについてわかりやすく解説します。
目次
ROEとは?
ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率のことで、株主が拠出した資本(自己資本)を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です。
企業の経営効率を測る指標の1つで、ROEが高い会社は資本をより効率良く使って利益を上げているので、優良企業であるとされています。
ROEの計算方法
ROEの計算式は以下のようになっています。
当期純利益の定義については、こちらをご覧ください。
ROEを高めるにはどうすればいいの?
ROEを高めるためには、純利益を増やすか、自己資本を減らすかの2択あります。
自己資本を減らす方法として、『配当を出す』『自社株買いする』ことが挙げられます。
つまり、純利益を多くし、株主還元を行う会社ほど、ROEが高くなり、株主に評価される会社であると言えます。
ROEを使った投資法
一般的に、ROEはおおよそ5%-10%程度で、8%を超えると優良な企業であると言われています。
2014年8月に公表された、一橋大学の伊藤教授を座長とした経済産業省プロジェクトの最終報告書でも、企業価値を持続的に挙げるための目標として、ROE8%と掲げられ、一時期話題となりました。
ただし、ROEだけを見ればいいというわけではなく、他の指標も見ながら投資対象を決めるべきでしょう。
例えば、ROEは総利益と自己資本しか計算に入っていないため、借入金を多くすればROEは上がる傾向がありますが、当然、借入金が多いと経営が不安定になります。
企業の安全性としては借入金の総量などにも注目する必要があるため、ROE以外の指標も参考にしながら企業分析を行う必要があります。
また、業界によっても異なるため、同じ業界の他社と比較したり、同じ会社の過去数年のROEを比較する、といった使い方が推奨されています。
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