『最大ドローダウン』とは?計算法や目安は?
FXのシステムトレードなどでは、ドローダウンや最大ドローダウンを意識して資産運用を行う必要があります。
ここでは、ドローダウンの概要、計算方法、決め方の目安、使い方などについてまとめます。
目次
ドローダウンとは?
ドローダウンとは、最大投資資産からの下落率のことです。
これをどれくらいに設定するかがリスク管理の観点から重要です。
例えば、システムトレードなどでは自分が損失してもいい金額のドローダウンを設定して、その金額がきたところでロスカットできるようにストップロスを置くことで、リスクを限定的にしつつ資産運用することができます。
ドローダウンの計算方法
計算式
まず、ドローダウンの計算式を示します。
最大ドローダウン
最初、(1) 100万円の資産が、(2) 90万円、(3) 120万円、(4) 100万、(5) 60万円、(6) 110万円と推移したとします。
この場合、(1)から(2)のドローダウンは10%、(3)から(5)のドローダウンは50%です。
最大ドローダウンとは、言葉の通り、最大のドローダウンなので、上記の例の場合は50%です。
注意点として、(3)から(4)、もしくは(4)から(5)までのドローダウンだけで最大ドローダウンを計算するのではなく、連続して資産が減った箇所に注目して計算する必要があります。
ドローダウンを使った運用方法
FXのシステムトレードなどで最も重要な点は、最大ドローダウンです。
最大ドローダウンは、過去の相場データなどを基にシミュレーションをしてみて、算出することが一般的です。
ただし、これからの相場が過去の相場と全く同じように動くわけではなく、過去経験しなかったレベルの大暴落を経験する可能性もありますし、最大ドローダウンレベルの暴落に遭遇してしまうと元手がなくなる可能性もあります。
したがって、最大ドローダウンよりも大きな安全マージンを取る必要があります。
多くの投資家は最大ドローダウンの2-3倍程度を運用額に設定するのが良い、としています。
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