ETF分配金の「換金売り」はいつ?方法は?


日銀がETFを大量に買い入れている影響で、ETFの残高が増えており、それに伴う分配金総額も増えてきています。

会社によって決算期は異なるため、ETFが分配金を出す時は換金売りが行われます。

この記事では、換金売りが行われる理由や時期などについて解説します。

ETFの分配金とは?

ETFには分配金を出す仕組みになっているものがあります。

日本国内の税制法では、決算期間中に発生した配当や金利などの収益から信託報酬などの経費を差し引いた金額を分配することになっています。

分配金を出すETFは株や不動産のETFが多く、TOPIX上場投信(1306)、東証REIT指数ETF(1343)などが代表例として挙げられます。

一方、分配金を出さないETFとして、資源やコモディティのETFが多く、金価格連動ETF(1328)、原油先物ETF(1699)などが代表例として挙げられます。

換金売りが行われる理由

ETFは定められた指数に連動する必要があるので(例えば日経平均やTOPIX)、分配金を出す日まではできるだけ指数に連動するように運用しなければなりません。

そのため、ETFの構成銘柄からの配当等で得た資金を再投資して、指数との連動性を保つ仕組みになっています。

したがって、分配金を出す際には、持っている資産の一部を売却して投資家に還付する必要があります。これが「分配金の換金売り」と呼ばれる所以です。

ETFの換金売り方法

一般的なETFの分配金に伴う換金売りの方法は、各銘柄の権利落ちのタイミングで先物を買建てして再投資を行い、分配金の支払いの際にその先物を売却して現金化することで運用されています。

ETFの分配金が出されるのはたいてい年1回か2回ですが、ETFを構成している個別の銘柄はそれぞれ決算時期が異なるため、このような手法がとられています。

ETFの換金売りが行われる日

ETFによって分配金を出す日は異なります。ただ、多くのETFの決算日は7月上旬~中旬に集中します。

ETFの運営方針にもよりますが、一般的には換金売りは決算日に合わせて行われることが多いため、7月上旬~中旬はまとまった売りが出やすく、株価が下落しやすいと言われています。

なお、2020年7月上旬~中旬の売り需要は7000億円程度であったと試算されています。