三菱重工、航空機事業を凍結?株価は上昇…
三菱重工業傘下の三菱航空機が、三菱スペースジェット(旧称:MRJ)の開発を事実上凍結することが大々的に報じられました。
これにより、株式市場では「お荷物の旅客機事業が片付いた」と評価され、株価は上昇しました。
この記事では、状況についてまとめてみます。
国産ジェット旅客機の開発を凍結
三菱重工業が、国産ジェット旅客機(三菱スペースジェット、旧称:MRJ)の開発を事実上凍結することにした、と日経新聞や主要大衆紙が報じました。
新型コロナウイルスの影響でしばらく航空機の需要が低迷するとみられており、開発費や人件費を大幅に削減する方針を示したようです。
第二次世界大戦以前のかつての日本は航空機大国でしたが、敗戦後はGHQによって航空産業を潰されてしまい、それ以降日本の航空機産業は下火になってしまいました。
三菱スペースジェットはYS-11(1973年製造終了)以降、約50年ぶりの航空機のプロジェクトでしたが、設計ミスなどのトラブルが続いており、市場でも本当にこのプロジェクトがうまくいくのか疑念の声が上がっていました。
三菱重工業からの発表
三菱重工業は報道に関して、三菱重工業や三菱航空機が発表したものではない、「スペースジェットの開発の凍結を決定した事実はない」とコメントを発表しました。
ただし、10月30日に四半期決算とあわせて同事業を含めた事業計画を提示する予定としており、ここで何らかの発表がある可能性は否定できません。