『マネタリーベース』とは?日銀の指標!


日銀の金融政策を語る際、マネタリーベースを中心とした議論が行われることも多いかと思います。

この記事では、マネタリーベースとは何か、なぜ注目すべきなのか、についてまとめます。

マネタリーベースとは?

マネタリーベースとは、中央銀行が供給する通貨のことで、市中に出回っている現金の発行高(紙幣と貨幣の合計)と金融機関が中央銀行に預けているお金の合計を意味します。

日銀の場合は以下のように定義しています。

マネタリーベースの計算式
「マネタリーベース」=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」

マネタリーベースに注目すべき理由

マネタリーベースの量を調整することで、景気を調整することができるからです。

景気が悪い時には中央銀行はマネタリーベースを増やすことで、市場に出回るお金の量を増やし、景気を刺激します。

一方で、景気が良い時には中央銀行はマネタリーベースを減らすことで、市場に出回るお金の量を減らし、過度なインフレやバブルの形成を未然に防ぐことができます。

ただし、近年の日本は景気があまり良くないため、マネタリーベースは増加傾向にあります。