「レートチェック」とは?為替介入?


2020年3月9日、日銀がレートチェックをしたのではないか、という噂が市場に流れました。

これを機に一気に円安が進み、10分程度でドル円が2円も上昇しました。

相場にも大きな影響を及ぼすレートチェックとは何かをここでは解説します。

レートチェックとは?

中央銀行(日銀)が民間の為替関係者に為替レートを聞く行為のことです。

一般に中央銀行にとって為替レートが好ましくないレートや、急激なレートの変化があった場合に実施されます。

なぜレートチェックをするの?

本当にレートを知りたいだけであれば、わざわざ市場の為替関係者にレートを聞かなくても、調べる方法はいくらでもあります。

それでもレートチェックを行う意味は、中央銀行が介入を辞さない姿勢にあるということを市場に暗示することで、市場関係者を牽制する意味合いを持っています。

中央銀行は原則市場への介入(為替介入)が禁止されており、本当に為替介入すると他国からの反発は必至ですが、過去日銀は市場介入の前にレートチェックを行ってきたこともあり、市場関係者への牽制としては有効です。

一方、為替介入を伴わないレートチェックの回数が多くなると、市場も慣れてくるため効果が薄れてきます。