シルクロード関連の1000億円のビットコインが押収!影響は?


アメリカの司法省が1000億円分のビットコインを押収した、と発表しました。

本ビットコインは「シルクロード」に由来するものだそうです。

この記事では、シルクロードとは何か、上記ニュースの概要と影響について解説します。

目次

シルクロードとは?

シルクロード(Silk Road)とは、2011年2月に設立された闇サイトで、2013年10月にFBIによって容疑者(Ross William Ulbricht容疑者)が逮捕され、削除されました。

シルクロードは禁止薬物・銃・マルウェア・海賊版コンテンツ・クレジットカード情報などの様々な犯罪に関連した商品が売買され、取引にはビットコインが使われていました。

なお、通常の検索サイトには表示されない「深層web」で運用されており、アクセスする際にはTor(アクセスしたユーザを特定できないようにするソフトウェア)を使う必要がありました。

アメリカ司法省がビットコインを押収

アメリカの司法省が11月5日、ハッカーがシルクロードから盗んだ、総額10億ドルを超えるビットコインを押収した、と明らかにしました。

押収したビットコインの量は6万9370BTCで、1BTC=160万円計算だと、1110億円分です。

ビットコイン価格への影響は?

以前にも、FBIが容疑者が保有していた144,000BTC(当時のレートで28億円分。現在だと、1BTC=160万円計算で2300億円分)を押収しており、これらのビットコインはオークションにかけられ、売却されました。

このことを踏まえると、同様に司法省が押収したビットコインも今後、オークションに出される可能性があるため、かなりの売り圧力になる可能性があります。

ただ、このニュースが司法省から発表される前に、市場では長期間動きのなかった大口のビットコインウォレットからビットコインが異なるウォレットに移管されたことに警戒感が広がっていました。

当ウォレットはシルクロードに関連したウォレットとして広く知られており、ビットコインのウォレット全体で4番目に大きなウォレットだったため、誰がビットコインを移管したのか議論になっていました。

この犯人(?)が当局だと分かったことで、市場ではとりあえず無秩序に売却されるリスクが低くなったとして、一定の安心感が得られた、という側面もあるようです。

ただし、いずれにしても時価総額の1%程度の量のビットコインになるため、将来の価格形成に影響を及ぼす可能性は高く、行き先には注目すべきでしょう。