【VWO】ETFの構成銘柄・構成国・構成セクター
VWOはバンガード社が提供するETFで、低コストで新興国に分散投資できるETFです。
新興国は今後も成長が期待できるため、低コストで新興国に投資したい方にはおススメです。
この記事では、VWOの概要、構成国、構成セクター、構成銘柄についてまとめます。
目次
VWOとは?
VWOはバンガード社が提供するETFで、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスに連動するETFです。
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、新興国の大型株・中型株・小型株(全23ヵ国約5200銘柄)全てに投資するため、新興国株式の時価総額の約99%をカバーしています。
VWOを含め、バンガード社が提供するETFは経費率が非常に低いことで有名で、新興国に投資したい投資家にはおすすめです。
VWOの経費率は0.10%です。
VWOへ投資すべきか?
新興国投資の難しさとして、「中所得国の罠」が挙げられます。
中所得国の罠とは、新興国の経済成長は安価な労働力が豊富にあることが背景になっていることが多いのですが、経済が成長してしまうと人件費が上昇してしまい、国際市場における競争力が失われて成長が鈍化することを言います。
この中所得国の罠、為替安(新興国の為替レートは一貫して、先進国の為替に比べて安くなる傾向がある)、政治・地政学リスク、等の問題から、歴史的には新興国投資はあまり儲からない投資先でした。
しかし、新興国は経済成長することがほぼ確実であることから、それに伴って株価も上昇することが期待できます。
また、歴史的には新興国への投資リターンはそれほど高くなかったのですが、今後ヨーロッパや日本などの先進各国が低成長化するに伴い、投資対象が高リターンが期待できなくなった先進国から、新興国へと移る可能性もありそうです。
構成国
2020年6月末時点の構成国を示します。
VWOの構成国は中国・台湾で約6割を占めています。これは、ここ数十年の中国・台湾の経済成長率が高かったためです。
新興国のETFと言いつつも、実質的には中国・台湾の影響力が大きい点に注意が必要です。
構成セクター比率
2020年6月末時点のセクター比率は以下のようになっています。
ほとんどの新興国の銘柄をカバーしているため、非常にバランスのとれたセクター比率となっています。
構成銘柄
2020年6月末時点の構成比率上位の銘柄のみ紹介します。
アリババ(中国):6.454%
テンセント(中国):6.235%
TSMC(台湾):1.571%
美団点評(中国):1.361%
ナスパーズ(南アフリカ):1.321%
中国建設銀行(中国):1.272%
リライアンス・インダストリーズ(インド):1.204%
中国平安保険(中国):0.921%
JD.com(中国):0.867%
中国工商銀行(中国):0.825%
HDFC(インド):0.664%
チャイナ・モバイル(中国):0.607%
フォックスコン(台湾):0.597%
インフォシス(インド):0.595%
バイドゥ(中国):0.554%
ネットイース(中国):0.545%
ルクオイル(ロシア):0.525%
ロシア貯蓄銀行(ロシア):0.5%