【半減期】ビットコイン価格は上がるか?
2020年5月、いよいよビットコインの3度目の半減期が到来します。
現状のペースでブロック生成が行われた場合、5月11日に半減期を迎えると言われています。
半減期で値上がりを期待する投資家も多いようですが、実際に値上がりするかは不透明です。
この記事では、中立的な観点から、ビットコインの強気・弱気派の根拠をまとめます。

目次
半減期とは?
ビットコインの取引の承認プロセスのことをマイニングと言いますが、このマイニングに参加したマイナー(採掘者)達には、報酬としてビットコインが付与されます。
この報酬の全体量はあらかじめ決められており、ビットコインの流通量と価格下落を抑止することを目的に、定期的に減少するよう設計されています。この仕組みが「半減期」です。
半減期とは、マイニング報酬として与えられるビットコインが半分に減る時期のことです。
つまり、半減期が来ると、マイナーにとっては報酬が半分に減ってしまうことを意味しています。
ビットコイン強気派の意見
過去の実績
今回は3回目の半減期を迎えますが、過去2回の半減期では、ビットコイン価格が上昇しました。
そのため、今回の半減期でもビットコイン価格が上昇するのではないかと期待している投資家が多いようです。
売り圧力の低下
マイナー達は設備や電気代を使ってビットコインを採掘し、それを売ることで事業化しているため、定期的に市場でビットコインを売却しています。
半減期でこの量が半分に減ることになるため、長期的に売り圧力が低下します。
ビットコイン弱気派の意見
織り込み済みリスク
ビットコインの半減期については認知度が高く、仮想通貨投資家のほとんどが注目しているため、すでにビットコイン価格に織り込まれているのではないか、という指摘があります。
実際、最近Google検索で『bitcoin(ビットコイン)』、『 halving(半減期)』という検索ワードがかなり増加しています。
すでに織り込まれている場合、値上がりを期待して所有していた投資家が、失望売りする可能性があります。
オプション市場ではほぼ無風
ビットコインのオプション市場では、半減期後の6月以降の限月のオプション取引もありますが、現状はほとんど値上がりを期待していないようです。
マイナーの撤退リスク
半減期を迎えると、マイニングの報酬が下がるため、採算の合わないマイナーは撤退します。
したがって、半減期後はビットコインの取引の承認が遅くなると予想され、利便性が低下することが見込まれます。
個人的な価格予想
半減期後の短期的予想ですが、個人的にはあまり仮想通貨の価格は上昇しない、と予想しています。
直近、ビットコイン価格が100万円を超えるなど、投資家の買い越し基調が続いているため、半減期を見越して期待買いしていた投資家が利益確定売りする可能性があるためです。
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